金木犀の香りも過ぎ、空は透明に高く、お鍋に美味しい湯気が恋しい今日この頃…。
皆さん、お元気ですか?
私は相変わらず毎日元気で過ごしています。
今日はこのブログを見てくれていた皆さんにお知らせがあります。
本日を以て、『ookami』を卒業させて頂きます。
卒業のシーズンでもなく、突然の知らせで驚かせてしまってごめんなさい。
ブログというのは日常で嬉しかったことや、美味しかったもの、好きなこと、感じたことをライブで中継できる素晴らしい場所だと思います。
…でも、人間って毎日元気なわけでもなく、悩んだり、塞いだりするときもあって。
私は出来れば、幸福なことだけを書きたい。
でも、やっぱり楽しくなれないときもある。
そんなことより、もっと何事も気楽(いいかげん、は好い加減~♪)に出来る性分であったならなぁ~…
なんて常々思ったりしますが、なかなかそこは昔から頑固であったりして。
書きたいことがあってブログを書いては、なんだか気に入らなくて更新出来ず、その何分か、一瞬かでも移り変わってゆく心をなかなか止めておくこともむずかしく。
でも確実に時間だけが過ぎてゆく。
いつも頭の片隅に『どうすんの~?』と狼が前脚舐めてたたずんでる。
どうしたものか…
私のブログを楽しみにしてくれている人もいるのに。
私がちゃんと楽しくなれない。
そうこう言っているうちに、毛虫もじゃもじゃだった柿の木には青い実が実り、毛虫も夏と一緒にどこかへ消え、今は橙色の果実がたくさん実り、枝がそれをおもたげに支えている。
たまに、雀やカラスがそれを美味しそうについばみに来る。
気付けばもう冬がそろそろと足音も静かに近づいてきている。
あれ…?
伝えたいことはまだたくさん、たくさん、たくさんある。
人と分かち合いたいこともまだまだたくさん、たくさん、たくさんある。
まだ、まだ、まだ。
でも、それをするには私自身がまだ不安定で子供っぽい駄々がたくさんあるから…
それが出来るぐらい豊かで、自分自身がみちみちと食べ頃の柿みたいに果肉を育てられたときには、また、いつか出来たらいいな♪と卒業なのにかなり前向きに私自身は考えております。
柿の木は冬になると実も葉も全部落とし、まっさらな茶色の木になる。
そこから春にはまた新芽が出て、どんどん葉っぱがいっぱいになって、また夏には毛虫もじゃもじゃになる。
青い実を実らせ、橙を鳥と分かち合い、潔く実も葉も落とす。
繰り返す季節。
いつまでやってんのかな~?とも思うけど、どの過程も泣けるぐらい切実できゅんとしてしまう。
大変勝手ながら、私も自然の摂理に逆らわず、これからも自分の内の声を聞いて、また別の形で生きていくことを皆さんと分かち合いたいな、と思っています。
ブログ『ookami』は今日で卒業ですが、日々は続いてゆきます。
私に流れている時間も、皆さんに流れている時間も平等にある、ということに気付けて私は幸せです。
今、考えているのは来年から小さな私の冊子を作ろう、と考えています。
未熟ポエマーなポエムや、絵、ファンの方々から頂いたデジカメふる稼働な写真や、身近な人(家族やらなんやら)のコメント、旅(来年はちょこちょこいっぱいしたい!)の旅行記などなどを載せた小さな冊子を。
非常にアナログだし、相変わらず時代にのってけてないなー自分☆とも思うのですが、今からその冊子を作ることがかなり楽しみでもあります。
はじめはもしかしたらコピーしたやつをパッチンパッチン、ホチキスでとめただけの初も初だな、このこのー!!ってやつかもしれませんが、何か、心を込めて、見てくれる方に、私自身にも手紙を書くように作れたらなぁ~…と日々楽しい想像と行動をしています。
これは、もっと話をつめてかなきゃだけど。
来年あたりからスタート出来たらいいな、と思っております。
ちゃんと決まったら事務所のホームページやらなんやら(なんやら??)でご報告しますんで!
それでは、そろそろ私の頭の片隅で所在なさそうに前脚を舐めていた狼も、
何か新しい獲物を見つけたのか、
すっくと立ち上がり、
もっともっと広いどこかへ駈けだして行く気配を見せています。
今までこの狼を一緒に育ててくれて本当に有難うございました!
どうぞ、これからも皆さんの温かい目で今後の成長を見守っていてください。
皆さんがいつも幸せでありますように…。
愛を込めて。
佐藤寛子