今日、昨日から出しっぱなしだったベランダの珈琲に氷が張っていた。
あ~そうそう。
寒いと氷が張るのよねぇ。
そんなことを忘れていたことに気付いた。
薄い、膜のような氷。
つんつんすると、すぐ割れた。
なんだか嬉しくなった。
小学校のときに寒くなってくると一晩、グラスに水をいれて置いておいた。
朝、氷が出来てた。
それを作って冬のかき氷にして食べた記憶。
イチゴシロップやみぞれ、レモンシロップにカルピス。
夏のかき氷とはまた違う。
少ししかとれない、特別な味。
学校で食べる、っていうのは給食くらいでおやつを食べるっていうことは厳禁だったあの時。
そうだ、特別な味は他にもあった。
授業で育てた胡瓜を収穫して食べたときの味。
ちょこっとお醤油つけて食べても本当に美味しかった。
土から掘りたてのさつまいもを皆で焼き芋にして食べたときの味。
アウトドアクラブ(ってのがうちの小学校にあった♪)に所属していたときに、木の棒にパン生地巻き付けて焼いて、食べたときの味。
香ばしい匂いと焼きたてのパンの味。
十分休憩(授業と授業の合間)に友達がこっそり持ってきた、透き通る赤色をした大きな飴玉。
とろりとした甘さと、いけないことしてる気持ちとがあいまって、今まで食べた中で一番美味しいなぁ…と記憶に残り続ける味。
その日に同じ飴玉をお母さんに買って食べても、普通のイチゴ味の飴玉の味しかしなかった。
何個食べても、あの飴玉はひとつも無かった。
特別。
特別って、ときにすごい記憶のスパイスになるんだ。
特別は日常にきっといっぱい隠れてるのだな。
なんか、忘れてたなぁ~…私。
今日は寒いし曇りだけど、何枚も重ね着して自転車に乗ってどこかへ行ってみようかな?
寒さと曇り空が私の特別を知ってるかもしれない。