ブランデー、頂いてます。
とっても良い香のするお酒で、すっかり良い気持ち。
だけど私は、水溜まりを探して乾いた地面をただただ歩いてるような心持ち。
いくら歩いても水溜まりはどこにも無く、遠くの方に見えた水溜まりは辿り着く頃にはもう乾いてる。
こりゃあ、もう雨が降ってくれるのを待つしかない。
足元ばかりみて歩いていたから、首が曲がって空が見えない。
鼻をかすめる雨の匂いを感じても、水溜まりに気をとられて後回しにしてしまう次第。
突然の雨を待ってる。
我慢して我慢して目頭にたまっていた涙が突然こぼれて溢れだすような涙みたいな雨を。
突然振り出した雨はきっと、目的さえ忘れさせてくれるほど強く降ってくれると思うから。
日々。
何気なく過ぎていく時間、切なくなるわ、何故?
たったひとりぼっちで死んでゆくのは、知らないことなのに知ってることのよう。
心のざわつきと安堵をいっぺんに持ってくる起爆剤。
誰もが持ってる、起爆剤。
狭間。
揺れ動く、とある境と境の真ん中、只中。
持っているものを持っているとしたときの重さは、安堵と切なさが混じる。
捨てて、全部捨てて逃げ去ってしまいたい衝動と、守ろうずっと無くしたくないと思う真ん中、芯。
悲しみと、重みと、執着と希望や愛やら足したら切なさかね?
どーでもいい、どーでもいいことを考えてるけど、でも本当はどうでも良くないの。
一番大事なこと。
不安は口に出したらダメだなんて窮屈なルールはいらない。
本当に本当のことは実は本当に口に出せないものだから、よく出来てる。
でも、決して嘘ではないの、嘘ではないけど本当のことなんてその時の、その時だけの過去の時間しか知らないの。
乾いた地面には突然の雨がお似合い。
つべこべ言ってる暇がある私にはザァーザァー降りの雨がお似合い。
支離滅裂の水溜まり。
パジャマにブランデーこぼしたってすぐに、
吸い込んで、蒸発してしまうでしょ?
水溜まり、水溜まり。
乾いては、乾いて。
乾いてもまたすぐに水溜まり、それ、欲しいな今。