「Welcome 2 Shang Hai Spa,MrTony!」
これが、今回の上海ランデブーでの私の決まり文句になっていた。
香港よりずっと寒くて乾燥している上海の気候を考えて大量の保湿クリーム等を用意してきていた私が、慣れない中国大陸でのツアーで疲労困憊、更にはちょっと病気で体調を崩して、メンタル的にもしんどい思いをしていた彼のために、毎日本格的全身マッサージを施したのだ。
セクシーなマッサージじゃないですよ、かなり本格派。
彼がシャワーから戻ると、私がクリーム一式を用意してスタンバイしてて、上の台詞を言うわけです。
大喜びの彼は、さっそくラップトップでアンビエント系の癒し音楽をPLAY.
私は早速彼の頭をヒザにのせて、フェイシャルから始めるのです。
フェイシャルですよ、フェイシャル!何て贅沢な!ミキモトのパールエッセンスよ!!(いいお値段するんだ、これが。。。)
ただ、アジア人と違って、顔の彫りが超~深いので、目元とか鼻がマッサージしにくかったり。
ネイルが長いルイは、あの目のくぼみに指をつっこむのがちょっと怖い。
そしてそのあと、首筋のリンパ、そしてさらにはデコルテマッサージ、肩、二の腕をマッサージする。
ここはルイが自分でされて一番気持ちいいマッサージなので、やり方もよく分かる。
なので彼も本当に気持ちよさそう。
そのあとは彼をひっくり返して、背中と腰。最後に足裏。
もう奴は完全なる極楽気分。ぶっ飛んでる。
そらそうだ。「feeeeel sooooooooooo goooooooooooooooood」を連発中。
そしてそのマッサージの間中、ずっと小さな声で話し続ける。
「今は体のデトックス中だから、心もデトックスしてね」といい、奴のストレス溜まってることとか聞くように、というより、それを話すように持っていく。
でも気持ちいいらしくて、あんまりネガティブなことを言わないようになってるので、その場合はポジティブなことを話してもらって、それを褒めて讃えて、精神的にもとことん癒す。
あ~。何かルイってば、イイ奴じゃない。。。。
でもね、本当に好きな人だと、したいんだよね、自ら進んで。
ちょっとでも癒されるなら、嬉しいんだよね。
そんな上海スパを毎日続けていたところ。
今日早速メールで彼がこう言ってきた。
「本当に上海スパがまだここにいてくれたらいいのに!」
ふふふ。。。やっぱりね。
これが効かなかったら世の中間違ってると思ってた。
これが効かなかったら、もうルイにできることは一つも無いと思ってたわ。。。
一家に一台、ルイ!!!
そう思わせた日には、勝ったも同然・・・・
ふふふふ・・・・
やっぱりね。
本格マッサージが出来ると、結構ポイントが高いというのは経験から知っている。
なぜなら、自分だってかなり上手なマッサージをされると嬉しいし、重宝しちゃうし、
昔一緒に住んでたスペイン男は、最初はあんなに嫌がってたのに、最後のほうには自分から「フェイシャルして」と寄ってくるようになった経験があるのだ。
背中も気持ちいいけど、顔とかセンシティブな場所を奴らが触らせてくれるようになったらかなりイイ感じと見てもいい。大体の男は、そうゆうGIRLYな行動をするのを最初は嫌がるので、
「そんな女の子っぽいこと・・・」とブツクサゆうような奴ほど、これは効く。
一旦「気持ちいい!」って思えば、かなり扱いやすくなる。
そして、やっぱり基本はマザコン(?)の甘えたがりなDNAがあるのが男性。
ああやってしてもらうのは、かーなーり嬉しいのだ。
そしてさらに、「彼女にしか出来ないこと」という点で、上手なマッサージというのはかなりアツイ。
料理よりポイントが高いかもしれない。
上海でも、貴重な実験データの裏づけを取ったルイ。
ランデブーはまだまだ続く・・・。
つづく。