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Rui Nakamura
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Love At First Smell

HOW ARE YOU FEELING TODAY? WHAT”S FRAGRANCE ARE YOU ON??

以前にもお話しましたが、香水やお香など香りのものが大好きで、香水に至ってはコレクターといえる私。実用的なものから非実用的なものまで、色々ありますが、今回はとっても実用的かつ愛して止まない香水のメゾンをご紹介致します。

YOSH –

サンフランシスコに拠点を置く、台湾系アメリカ人女性ヨッシュ・ハン女史が「ノーズ」として手がけたブランド。

このブランドを代表するEVANESCENT COLLECTIONは6種類の香りがあって、トップ、ミドル、ラストノートと構成していく従来の香水とは全く違い、すべての香りの成分が相互作用して立体的に匂い立つ仕組み。そして、それぞれの香りが異なったチャクラエナジーに働きかけるというアプローチ。ハン女史はもともとオーラーソーマやアロマコロジーやヌメロロジーなどに精通しているので、このラインはその原理や彼女の哲学を全面的に打ち出していて、香水も人工香料ではなく、出来るだけ天然の、そして最高のクオリティのエッセンシャルオイルを使用して作られています。また、オーラーソーマのボトルをイメージして、香水のボトルも、チューブが見えないようになっています。

さて。そんなプレスリリースの引用のようなことを綴ってしまいましたが、もっとシンプルに解釈すると、ワードローブをとりかえるように、夏と冬では異なった香りを好むように、香水もその日の気分で変える、またはその時の気分をより素敵なものにしてくれるものを!そんなハン女史の気持が詰まった作品なのです。

そして世界中で様々な香水を試し、時にはプロのパフューマーも驚かすほどの鼻の良さを自負する私、ちょっとやそっとじゃ動じません(何それ)が、まず最初にこのシリーズの「U4EAHH!(ユーフォリア)」を嗅いだ瞬間に、恋に落ちました。これはもう、LOVE AT FIRST SMELL. 完璧なディナーのあと、見た目も可愛く最高に美味しいデザートを食べた瞬間に、天使が羽とともに空から舞い降りてくる感覚。

ザクロ、アロエ、キュウリに洋梨にウォーターリリーが基調。スプレーした瞬間に、甘くてフルーティ、かつジューシーで爽やか、それでいて驚くほど丸い香りが広がります。まさに太陽が照りつける日にぴったりの、嗅いだ瞬間に本当に幸せで朗らかな気持になる香り!!朝一番にこれをつけて出かけると最高の気分。これまで割と毒っけのある香りが好きで、アンバーを筆頭に濃厚なものばかりを好んで集めていて、「爽やかな香り」はどうも美しい丸みが無かったり、どこでも嗅げるようなユニセックス系のものばかりで、ピンと来なかった私。でも、この丸くてスイートでフェミニンな爽やかさには驚いた。本当に特別な香り。まさにハートのチャクラにど真ん中ストレート。

そんな出会いから一年して、また新たに恋に落ちたのが、このシリーズのGINGER CIAO。

ブラックココナッツとジンジャーをベースに、バジルやアラビアンサンダルウッド、イランイランなどを調合したこの香水は、一言で言うなら「南国のエキゾチックな美女」。

トップはココナッツの甘い南国の香りで、それから徐々に、何とも言えない絶妙な女性らしい香りが現れてくる。。。その香りがまたエキゾチックで、付ける人を選ぶとは思うけれど、嫌味が全くない。カリスマティックで魅惑的な小説の主人公をイメージしたといい、納得。そしてこの香水は前述の香水よりもすごくパワーがあるんだけど、ハン女史自身、「これは生命エネルギーが高まっているときに付けたくなる」とのこと。これにも凄く納得。この香水もそうだけど、疲れてるときやリラックスムードのときには使えない香りってあるよね。つけるだけで疲れる香りとか。なので、今、この香水が特別に好きな自分は、エナジー溢れるムードなのかもしれない。そうやって香りを通して、自分のムードを知ることができるのも、このブランドの哲学そのものだと思う。

もう一つ、お気に入りなのがSOTTILE. 

イタリア語で繊細を意味するこの香水は、ティーローズ、ユリなどフラワーブーケを基調にした香り。エレガントでソフト、そしてセンチメンタルな雰囲気のある香りで「内なる美をキャプチャーする」というイメージどおりの、慎ましやかで、まるでクリスタルのような透き通った香り。なのにどこか芯は通っていて決して弱々しくもなければ、ガーリーでもない。これを肌に初めてつけたときに思ったことは、「最初は何も思わなくても、これを二度三度と嗅いでいくうちに、周りがドキドキしそうな感じ」。分かり易いセクシーさやグラマラスさじゃないけれど、そこに隠れたセンシュアルで美しく、かつ清潔な女性らしい香りに、人はどんどん惹かれていくような。GINGER CIAOがグラマラスでエキゾチック、火照った肌を原色のサマードレスからむき出しにする女性をイメージさせれば、こちらは冬の装いの下に、シルクサテンの繊細かつセクシーなランジェリーを身につける女性、というイメージ。

以上、3つが今のところ私がYOSHで愛用している香水です。このシリーズの他の香水も、また気分が変われば手を出すかもしれない。YOSHのすごいところは、クチュールのメゾンが異なった素材、カラー、デザインを用いてドレスを作っても、それが同じブランドであることが分かるように、どの香りを嗅いでも、YOSHのものだと分からせるところ。鼻で分かる特徴としては、どの香りも付けた瞬間のアルコール臭や、尖ったトップノートの香りが全くなく、どの香りも丸い円を描きながら広がってゆく感じ。勿論その理由は一貫した哲学やアプローチがあるからなのですが、その哲学に共感してしまえば、後はハン女史の言うとおり、ムードによってこのブランドの香水を使い分けるようになると思う。さて、私が残りの3つに手を伸ばす日は来るのかな?それとも今の3つでローテーションするのかな。(勿論ほかのブランドも使っているけど)。ただ、YOSHは私のワードローブには絶対に欠かせないアイテムであることは間違いないみたい。

日本ではTomorrow Landや Blissで2012年から展開しているみたいなので、気になる方はチェックしてみて。このブランドに限らずですが、どの香水も必ず皮膚に乗せて10分以上経ってからをチェックしてみてね。例えば私の場合、ムエットでは必ず「これ素敵!絶対買う!」という香りが、皮膚に乗せると15分しないうちに「???」と疑問、、、その場合は99%、パウダリーノート。鼻ではいいけど、私の皮膚とパウダリーの相性は良くないみたい。あと、手首につけた香水を、もう一方の手首でこするのはタブー。香りの成分が壊れるので、必ず、トントン、と軽く叩くようにしてね。

almost 12 years ago 0 likes  0 comment  0 shares

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